PLATE HK-046 · 電力
摺子発電所
Suriko Power Plant
旧摺子発電所は、奈良県吉野郡下北山村の北山川に位置した水力発電所跡である。所在地は七色貯水池(七色ダム湛水域)内にあり、現在は水没した状態で残存している。建設年については、昭和4年(1929年)とする資料と昭和6年(1931年)とする資料があり一致しない。建設・運営主体は宇治川電気(現・関西電力)とされる。
摺子水路隧道を通じて北山川から取水し発電を行っており、当時同河川で行われていた木材の筏流しを維持するため、発電用の貯水槽と分離して落筏路(らくばつろ)を設ける構造になっていたとされる。昭和39年(1964年)に上流の池原ダムが完成したことに伴い、発電施設としての役目を終えたとされる。その後、七色ダムの建設により周辺一帯が水没し、発電所建屋も水中に没した状態となった。
水没したことで人為的な荒らしを受けにくかったとみられ、当時のコンクリート造の建物が原形をとどめたまま残存している。陸路での到達は困難で、レンタルボートを利用して接近する形が一般的であった。現在の管理状況、老朽化による崩落の危険性の詳細については不明である。
訪問日 2026-07-31 / 記録者 K.
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